リモートワークにおける運動不足解消!効果的なエクササイズとは?
「運動不足が原因で毎年約5万人が亡くなっている」という事、知っていましたか?
コロナ禍もやや落ち着いた現在ですが、リモートワークはまだまだ主流の働き方です。しかし現在、リモートワークのデメリットとして大きく挙げられているのが「運動不足」です。この記事では運動不足の現状とリスクについて説明し、その後はより効果的なエクササイズの方法をご紹介します。あなたも自分にあったやり方で、健康のために運動不足を解消してみませんか?
デスクワーク等で長時間パソコンを使用する機会が多い人にもオススメです!
リモートワークにおける運動不足の現状とリスク
在宅勤務がもたらす運動不足:データから見る現状
リモートワークのデメリットである「運動不足」ですが、そもそもリモートワークをしている人と、通常通り勤務している人では、どれくらい運動量に差があるのでしょうか。身体に関する計測機器を扱っている健康総合企業「株式会社タニタ」で行われたモニター調査では、下記のような結果が出ています。
「通勤がなくなり、移動する機会が減ることにより運動不足になりがち。タニタヘルスリンクの研究によると、在宅ワークによって歩数は30%減少するというデータもあり。(中略)厚生労働省が推奨する1日の目標歩数は成人で約8000歩だが、在宅ワークで移動が減少した生活を送ると、その目標歩数を下回る可能性が。」
引用:健康総合企業「タニタ」に聞いた『在宅ワーク時代の健康な体づくりの基本』
通勤が無くなって楽になった!家の中にずっと居られる!というのが在宅勤務のメリットではありますが、そんな方が嫌々ながら行っていた「日々の通勤」にこそ、健康に生きられる秘訣があるのかもしれません。
運動不足の健康リスク:あなたの体に何が起こる?
活動量が減り、運動不足になると、健康面で様々な弊害が出てきます。
厚生労働省が行っているSMART LIFE PROJECTという取組みの中で「身体活動不足によって、年間52,500人が亡くなった」という一文があります。非感染症疾病(ガンや循環器・呼吸器系の疾患)による年間の死亡数をランキング形式にしており、1位「喫煙:13万人」、2位「高血圧:10万人」に続く第3位として、「身体活動不足:5万人」がランクインしています。(出典:スマート・ライフ・プロジェクト )
理由としては、運動不足によって体力や筋力が低下し、基礎代謝が落ちると病気に罹りやすくなってしまうことです。そしてエネルギーを消費する機会を損失することは肥満・高血圧にも繋がり、生活習慣病を発症するリスクが大きく増加してしまいます。
また運動不足はメンタルにも大きく関係しており、「身体を動かす」というストレス発散の機会が減少してしまうことで、気分が憂鬱になったりやる気がでなくなったりする人も多いです。「適度に身体を動かすことはうつ病などの精神疾患の治療にも有効である」という研究結果もあり、いかに運動不足が深刻な問題なのかが分かりますね。
うつ病は、今や日本の国民病とも言われかねない程に増加しているようですが、運動不足由来の可能性も高そうです。
効率的なエクササイズとその効果
前述のスマートライフプロジェクト内でも、健康づくりのための指標として「歩行以上の身体活動を毎日60分、息が弾み汗をかく程度の運動を毎週60分」が定められています。ここからは、効率が良いエクササイズについて解説します。(※18歳から64歳の場合。出典:スマート・ライフ・プロジェクト)
健康維持に最適な運動とは?
シドニー大学で行われた調査(8万人以上の男女を約9年間追跡調査)で、普段から行っているスポーツと死亡リスクとの関連を分析したところ、全く運動をしない人と比較して死亡リスクが低かったのは「テニスなどのラケットスポーツ」という研究結果が残されています。その死亡リスクは47%も減少しており、まさに健康にいい運動と言っても過言ではないでしょう。(引用:最も長生きできるスポーツ種目は 8万人調査でわかった驚きの結果: J-CAST ニュース)
また上記の調査を含め、厚生労働省からも推奨されている運動が「ウォーキング」です。ウォーキングは有酸素運動の代表であり、脂肪燃焼や生活習慣病の予防、脳の活性化に効果的といわれています。スポーツをするのはハードルが高い!という方でも、「歩く」という日常的な行為であれば抵抗なく取り組めますし、景色を楽しみながら外の空気に触れることでストレスを軽減することも可能です。
ダイエットに効果的な運動とは?
ダイエットをするうえで効率が良い(カロリー消費が多く、日常で実施しやすい)といわれている運動、それは「ランニング」です。ランニングは有酸素運動のひとつであり、速度や距離を調整することで、自分の好みの運動強度を保って続けることができます。ランニングは、脂肪の燃焼効果が高い運動と言われており、50kgの人が時速12kmで30分走る消費カロリーはお茶碗一杯分以上、と言われています。短時間でカロリーを消費したい場合などにおすすめです。
次に効率が良いのは「水泳」です。全身をフルに使って脂肪を燃焼させるため、「水泳」は消費カロリーだけで言えばトップレベル(※クロールの場合)となっています。また、水泳は心肺機能の向上も期待できますし、水の中は浮力があるので足の負担が少なくなるというのも魅力の一つではないでしょうか。
単純に運動強度(METs)だけで見ると、一番高いのは「縄跳び」みたいですね。
まとめ
いかがでしたか?当記事では運動不足による現状とリスクを明確にし、健康とダイエットにおける効率的なエクササイズを紹介いたしました。身体を動かすことがどれだけ大切か、理解していただけましたか。
運動不足は、コロナ禍でリモートワークが始まるよりずっと前から問題とされています。医療制度が充実している日本ではありますが、これから先の少子高齢化によって、健康保険制度も何らかの改定があるかもしれません。そうなった時に備えて、「病院に掛からなくてもいい健康な身体」をしっかりと作っておきましょう。