アートで見る和歌山市観光「アートで結ぶ和歌山市」
山、川、海、大自然に囲まれ歴史深い文化財も数多くある地、和歌山市。そんな和歌山市で今、観光地に「アート作品」を設置し新たな観光資源とする取り組みがあるのを知っていますか?その名も「アートで結ぶ和歌山市」
今回は、そんな和歌山市の新しい取り組み「アートで結ぶ和歌山市」について紹介します。
「アートで結ぶ和歌山市」とは
「アートで結ぶ和歌山市」とは、令和3年から始まった、和歌山市内の観光地を中心にアート作品を設置し、新たな観光資源とする取り組みです。
アート作品は公募によって募り、第1回公募では絶景の宝庫と呼ばれる「和歌の浦」を対象にアート作品を募り、和歌の浦の豊かな自然と調和する多種多様のアート作品が設置されました。
第2回公募では和歌山の北西端にある「加太」を対象にアート作品を募り、加太の明光風靡な景観を彩るアート作品が設置されました。
現在、新たな公募はされていませんが今後も観光地を中心に公募されることが予想されます。
「アートで結ぶ和歌山市」和歌浦エリアをちょこっと紹介
ここからは、「アートで結ぶ和歌山市」の第1回公募により設置された和歌浦エリアのアート作品をちょこっと紹介します。
「みんなで笑顔に」
「みんなで笑顔に」は大漁旗とシャチを描いた、漁業も盛んな和歌浦にピッタリのアート作品です。作品の中には、至る所に細かな意匠が施されており、目にも楽しく、写真映え間違いなしです。
作者はaniaさん、場所は和歌浦漁港内、しらす直売所「やぶ新」の壁面に描かれています。
やぶ新さんのしらすも絶品ですので、お土産などにぜひ!
「浦千鳥」
「浦千鳥」は和歌の浦の絶景の1つである朝日と夕日。そんな朝日と夕日に染まる雲と海を描いた作品です。
作品そのものだけでも素晴らしい美しさですが、和歌の浦の海をバックに見る「浦千鳥」はまた違った美しさと迫力があります。特に、明け方や夕暮れ時に見るこの作品は格別です。
作者はSHINOZAKI HILOSHIさん、場所は和歌浦漁港内の建物の壁面、ちょうど「和歌浦食堂」の前付近から見ることができます。
「仙人の浦」
「仙人の浦」は和歌の浦の海や山、そして歴史的な文化財が多く残る土地柄を創造の世界へ落とし込んだ作品です。
名勝と呼ばれる和歌の浦の景色がなんとも神秘的に描かれた、まるで本当に仙人が住んでいるかのようなそんな作品です。
作者は浦千鳥と同じくSHINOZAKI HILOSHIさん、場所は和歌の浦の海を一望できる宿「和歌の浦 木村屋」の壁面に展示されています。
「Tamatebako」
「Tamatebako」は実際に和歌浦にある石を用いて作られた作品です。和歌浦の海を思わせる作品の右側には和歌浦の観光名所の1つ「蓬莱岩」が描かれており、この蓬莱岩を描くために用いられた石は実際に蓬莱岩から採石したものだそうです。
作者は伊藤彩さん、場所は新和歌浦方面へ向かってトンネルを抜けた先「和歌浦ロッジ」向かいの建物の壁面に展示されています。
「光の輪」
「光の輪」は作者が和歌山観光を経て感じたことや、その時の思い出を落とし込んだ作品です。色彩豊かな絵は和歌の浦の絶景を感じさせます。
作者はNAZEさん、場所は蓬莱岩近くの遊歩道、その路面に描かれています。
「波の記憶、光の足あと・・・」
「波の記憶、光の足あと・・・」は和歌の浦のあじろ浜、そこで見ることのできる海、波、水面にキラメク太陽の光、それらの絶景をモザイクタイルの技法を用いて表現した作品です。
大小様々な模様のアートが並び、見る者を飽きさせない、まるであじろ浜の絶景のような作品となっています。
作者はウッキー富士原さん、場所はあじろ浜にある廃灯台、その近くの遊歩道階段に展示されています。
アートで結ぶ和歌山市
いかがだったでしょうか。今回は観光地とアートの融合、アートで結ぶ和歌山市について紹介しました。
自然が作り出した絶景、そこに人の創り出すアートを加えることで、今、目にも楽しい新たな絶景が和歌山市に生まれています。
和歌山観光の際は、ぜひ、和歌山市のアート作品も一緒に楽しんでください。