【地元民にも人気Ⅱ】和歌山のラーメンおすすめ特選!【2022年ラーメン事情】
まさかのスパンで第二回。和歌山ラーメン特集じゃなくて、「和歌山のラーメン」特集です。
前回は和歌山ラーメンについての記事を特集しましたが、「和歌山ラーメン以外のラーメンも美味しい」「二郎系や家系も出店しつつある」との暖かいお声をいただき、急きょ「第二回ラーメン特集」と相成りました。
今回はちょっと気になる「関西におけるラーメン小話」を交えたうえで、筆者が周辺の人に聞き込みを重ねた「和歌山で一番好きなラーメン屋、どこ?」を紹介します。市内のラーメンも多いので、出張等で和歌山に来られた方はぜひ参考にしていただければと存じます。
関西はラーメン店が少ないって本当?ラーメン事情について
前回の「和歌山ラーメンとは何か」について特集した際に、「和歌山にも各地の名物ラーメンが大勢流入しつつある」との言を掲載しました。長らく居住している地元民としての主観ではありましたが、そもそもデータとして見た時の「ラーメン事情」がどうなっているのか、気になったので特集してみました。
そもそも関西はラーメンが弱い説
画像引用元:都道府県別統計とランキングで見る県民性
上記の図は「人口10万人に対する店舗数」を偏差値として表しています。※タウンページ2021に「ラーメン屋」として登録された店舗を基準に算出しています。
あれ・・・もしかして関西圏、ラーメン屋少ない・・・?
図を見れば一目瞭然ですが、関西はそもそも人口に対してラーメン屋が少ないんです。
大阪の繁華街にもラーメン屋が立ち並び、和歌山ラーメンが各地に点在している和歌山県内在住の筆者にとっても、衝撃の事実でした。上記の図を引用させていただきました「都道府県別統計とランキングで見る県民性」様のサイト内には、都道府県別ラーメン店舗数ランキングも掲載されていましたが、47都道府県をランキングにした場合、下位はこうなります。
画像引用元:都道府県別統計とランキングで見る県民性
関西圏の4府県でランキングの下位を占めているというのが実情なんですね。
引用元の分析では、「関西は薄味の文化であり、濃い味文化圏である関東の方がラーメンを好む人が多いのではないか」という考察もされていました。それに加えて関西圏においてはラーメンの強力なライバル「うどん」が猛威を振るっており、その辺りで細分化が進んでいる、と考えられています。
和歌山はまさにラーメン戦国時代(二回目)
人口10万人に対するラーメン屋の軒数比率、関西圏の順位が軒並み低めという実情の中で、和歌山県においては39位、京都府は36位と、関西圏の中では大健闘という状態です。しかしながら、下記に店舗の増減率ランキングを用意しました。
画像引用元:ビズチェキ
10万人あたりラーメン店舗数増減率のランキング(2012~2016年)を確認すると、実際に和歌山はラーメン店舗数の増減率全国4位という高い順位であり、着実に店舗数を増やしていると言えます。
コロナ禍で少し勢いは落ちましたが、やや落ち着きを見せた今、県内では「昔ながらの和歌山ラーメン」と「新進気鋭の多様なラーメン」が競い合う、さながらラーメン戦国時代といった様相を呈しているのが現状です。
新しいラーメン屋よくできるなーと思ってたのは気のせいじゃなかったんですね!
地元でも人気、和歌山でオススメのラーメン店を特集!
そんなラーメン激戦区の和歌山において、地元民にはどのようなラーメンが好まれているのか。筆者が出会う人に片っ端からアンケート「和歌山でオススメのラーメン屋、どこ?」を聞き込みました。前回特集した和歌山ラーメンは除外しております。
※2022年12月現在の情報となります。詳しくは各店舗にて内容をお問い合わせください。
丸花
アクセス | 和歌山県和歌山市出島273-4 |
営業時間 | 11:00~17:00 |
定休日 | 火曜日、第1月曜日 |
料 金 | 塩豚骨:700円 醤油豚骨:700円 ライス:中150円 小100円 |
丸花は和歌山市のインター付近にある、豚骨ベースのラーメン屋です。地元民どころか他府県ナンバーも散見されるほどに人気で、店舗の前には常に誰か並んでいるイメージがあります。営業時間が短いので注意!
材料費や円安の関係でラーメン一杯に1,000円が見え出したこのご時世、このクオリティが700円は破格!と評判を呼んでいます。
ラーメンの種類については醤油豚骨と塩豚骨の2種類があります(画像は醤油豚骨)。豚骨の「濃さ」ではなく「良さ」が、醤油と塩それぞれ違った形で高められており、どちらもクリーミーでマイルドなスープが麺にしっかり絡みついて離しません。人によっては和歌山ラーメンと評されるがまた違う、唯一無二といっても良いラーメンだと思います。
味濃いめ/薄め、細麺/太麺等、いろいろなカスタマイズが可能です。
筆者はこういう時「細麺」しか頼んだことがないので、もし何処かで選択の時が来たら次は「太麺」って言ってみます。
がんたれ
アクセス | 和歌山県岩出市清水453-1 |
営業時間 | AM:11:00~15:00 PM:18:00~22:00 |
定休日 | 火曜日、月曜日PM |
料 金 | 豚骨:830円 つけ麺:930円 |
がんたれは和歌山県岩出市にある、まさに行列ができるラーメン屋です。上記の住所は移転後で、移転前と比べると駅からのアクセスが良くなりました。移転して駐車場が広くなった今でも、タイミングによっては並ぶことも多い人気店です。
一見家系ラーメンのような濃厚豚骨スープですが、見た目よりはあっさり仕立て、それでいて豚骨特有のコクが味にしっかりとした深みを持たせています。やや縮れめな太麺と、ご自慢の巨大なチャーシューによる「濃厚と調和」を感じられるラーメンであり、市外や県外から足を延ばす人は少なくないでしょう。
つけ麺のレベルも高く、私が訪問させていただいた時、半分ぐらいの人はつけ麺を食べていました。
麺屋ひしお
アクセス | 和歌山県和歌山市ト半町45 |
営業時間 | AM:11:00~14:30 PM:17:30~24:30 |
定休日 | 月曜日 大晦日、元旦 |
料 金 | 紀州湯浅吟醸醤油ラーメン:748円 特選煮干し豚骨ラーメン:792円 |
麺屋ひしおは和歌山市駅から和歌山城へ向かう国道の途中にある、和歌山では有名な湯浅醤油をベースとしたラーメンを展開するお店です。(和歌山駅近辺にも2店舗目があります)
肝心のスープについてですが写真の通り黒っぽく、濃いめの醤油を彷彿とさせます。しかしながら醤油特有の辛さはなく、チャーシューと中太の縮れ麺に、醤油の旨味と香りが絡んで食が進みます。
また、海産物を使用した「特選煮干豚骨ラーメン」というものもあり、こちらも魚介の風味が絶品です。醤油豚骨ベースのラーメンが多いこの近辺において、また違った和歌山を体感できるラーメン屋といえるでしょう。
もやしと焼豚、醤油の力で無限にいけます。
薩摩ラーメン斗天王
アクセス | 和歌山県和歌山市中之島2267 |
営業時間 | AM:11:00~15:00 PM:18:00~翌3:00 |
定休日 | 火曜日 |
料 金 | ラーメン:750円 特選煮干し豚骨ラーメン:850円 |
薩摩ラーメン斗天王は和歌山市中之島にあるラーメン屋。園部にある「薩摩ラーメン四天王」からの暖簾分けの店舗であり、今まで紹介してきた和歌山のラーメンと比較すると、やや異質といってもよいかもしれません。
スープは豚骨白湯ですが結構あっさりしています。しかしながら店のウリである焼き目がついて香ばしさが段違いのチャーシューと、具材として入れられている野菜炒めの油が、このあっさりスープを数段階昇華させる絶妙なアクセントとなっています。
「当店は一般的なラーメンよりもちょっと量を多くしてます」とのサービス精神も相まって、美味しいもので空腹を満たしたい時こそ訪問してみてはどうでしょうか。
程よく焼き目がつき、香ばしい香りとジューシーな味わいがウリのチャーシューが絶品です。かぶりつきましょう。
まとめ
いかがでしたか?当記事は筆者の主観および周囲の県民への聞き取りによる情報が多く、今回及び前回、両方の記事に出てきていない名店もたくさんあります。意見を集約する過程でも、「こんなにも人の好みは違うのか」と驚いたほどです。
それだけ和歌山には美味しい店が多い、そう捉えてしまってもいいのでしょう。ラーメン以外の食文化についても、和歌山は素晴らしいと自画自賛している筆者です。そんな和歌山に居を構えるシェアオフィス「Soune Coworking」を、何卒宜しくお願い致します。