【和歌山市】和歌山ラーメンおすすめ特集!【地元民が語る人気店】
和歌山民だからこそ、無性に和歌山ラーメンが食べたくなることだってあります。
和歌山を代表する「美味しいもの」といえば、マグロやクエ、しらすといった海産物、みかんや梅干しといった特産品が挙げられます。しかしながら、やはり和歌山のグルメといったら「和歌山ラーメン」は外せません。
地元民にも、愛され続けて幾星霜。今回は「和歌山ラーメンについて」と「和歌山市で食べられる人気の和歌山ラーメン」を特集しました。
和歌山ラーメンとは?
和歌山ラーメンの特徴
そもそもの話、「和歌山ラーメン」とはいったいどういうラーメンなのでしょう。
明確な定義付が為されているわけではなさそうですが、いろいろな意見を集約したところ「和歌山県北部を中心に広がった、メンマ・チャーシュー・ネギ・カマボコを具とした醤油または豚骨醤油味のラーメン」というところに落ち着きました。
細かな違いとしては同じ豚骨醤油味でも、「豚骨ベース」か「醤油ベース」かどうかで分かれています。しかしそれ以外にも、魚介を取り入れた和歌山ラーメンや、生卵を入れた和歌山ラーメンも存在します。醤油の名産地である和歌山において昔からの味を守り続けながら、各店舗がそれぞれ切磋琢磨していることが伺えます。
また、特色の一つとしては「はや寿司」の存在です。酢や塩を使ってしめた鯖の切り身を使った寿司であり、さっぱりした鯖の味が、スープの脂感を吹き飛ばしてくれます。どうやら和歌山ならではのサイドメニューであり、お会計の際に自己申告するスタイルが多いとされています。
和歌山では和歌山ラーメンと呼ばずに「中華そば」と呼ぶケースが多いです。
※公式リンク「和歌山ラーメンの説明書」
和歌山はまさにラーメン戦国時代
実は和歌山ラーメンという呼称については、1990年代後半から呼ばれ始めました。きっかけは当時放送されたTV特集「日本一うまいラーメン決定戦」にて、和歌山ラーメンの代表「井出商店」が優勝した事です。それに伴いカップラーメンの販売やラーメン博物館への出展も成功し、じわりじわりと人気をあげることができました。まさに「ご当地ラーメンブームの火付け役」ともいえるものであり、ラーメン目的の観光客を呼び込むことに成功しています。
とはいえ昨今のラーメンブームにおいて、和歌山にも各地の名物ラーメンが大勢流入しつつあります。和歌山県民としては、いろいろなラーメンが食べられるという嬉しさがある一方で、「和歌山ラーメンだって負けてないぞ」という静かなる地元愛がふつふつと沸いてきます。そこで、下記からは筆者による「和歌山市のおすすめ和歌山ラーメン店」をまとめさせていただきましたのでご紹介いたします。
和歌山市のおすすめ和歌山ラーメン店!
丸三
アクセス | 和歌山県和歌山市塩屋6丁目2−88 |
営業時間 | 11:00~21:00 |
定休日 | 日曜日 |
料 金 | ラーメン:700円 早寿司:150円 |
丸三は、和歌山市塩屋にある和歌山ラーメンの店です。アクセスには車がほぼ必須であり、徒歩で来るにはなかなか大変な場所となりますのでご注意を。あの井出商店から、のれん分けされた名店です。
ラーメンの味としては井出ラーメンと似ている部分が多く、豚骨の成分が溶け込みドロドロと濃厚でありつつも、バランスが良く、癖の少ない和歌山ラーメンとなっています。周りを見ているとスープを飲み干してしまう人も。
「井出商店に続く人気店」という印象があり、お昼時のピーク等、込み合うときは道まで車が並ぶこともありますので、早めに到着することを心掛けましょう。
隣の「塩屋自動車学校」の休憩中によくきたの、覚えてます…
まるイ
アクセス | 中之島店:和歌山県和歌山市中之島2323 十二番丁店:和歌山県和歌山市十二番丁87 ル・シャトー十二番丁1F |
営業時間 | 中之島店:月曜~土曜 18:00~1:00 十二番丁店:平日 11:00~21:00 日曜日 11:00~17:00 |
定休日 | 中之島店:日曜日 十二番丁店:なし |
料 金 | ラーメン:820円 はや寿司:150円 玉子:60円 |
まるイは和歌山市内に2店舗を構える、2009年オープンの和歌山ラーメン店です。アクセスとしてはJR和歌山駅からの人は中之島店、南海和歌山市駅からの人は十二番丁店という形が一番近いのでオススメです。
まるイのラーメンですが、これでもかと振りかけられた九条ネギでもはやラーメンは見えません。鹿児島産の「三味豚」はしっかりと煮込まれ、和歌山ラーメンとしては臭みも癖もなく、良質な豚骨をじっくり熟成させたまろやかなスープの味わい。その味はミシュランガイド2022にも掲載された程です。
はや寿司とゆでたまごもおいており、王道和歌山ラーメンの一つといえるでしょう。
やっぱり並ぶことも多いので、これからの季節防寒はしっかりと。
山為食堂
アクセス | 和歌山県和歌山市福町12 |
営業時間 | 11:00~17:00 |
定休日 | 日曜日・祝日 |
料 金 | ラーメン:850円 ライス:100円 漬物:30円 |
山為食堂は、南海和歌山市駅が最寄りの和歌山ラーメン店です。創業が1953年の超老舗であり、どこか懐かしい感覚になるような店構えとなっています。
ラーメンですが、上の二つとはまた違った和歌山ラーメンが味わえます。スープは骨髄まで煮込まれた豚骨粉と魚介の出汁がドロドロにとけ、ラーメン鉢の底に粉が残るぐらいの濃厚さです。しかしその濃厚感がある見た目にも関わらず、余計な臭みがなく自家製麺がよく絡み、「こってりとあっさり」の調和を体感することが出来ます。チャーシューもトロっとしたやわらかめの肉を使用しており、素材の一番うまい部分だけを煮詰めたようなラーメンといえます。
何故かうどんの種類も豊富。地元民も愛する、地域に根付いた味です。
井出商店
アクセス | 和歌山県和歌山市田中町4-84 |
営業時間 | 11:30~22:00 |
定休日 | 木曜日 |
料 金 | ラーメン:750円 はや寿司:150円 玉子:50円 |
井出商店はJR和歌山駅から徒歩5分程の距離にある、ご存じ和歌山ラーメンの原点です。タイミングによっては和歌山では珍しいほどの行列が歩道に広がります。古風で決して広くはない店内には芸能人のサインが壁一面に貼られており、「和歌山ラーメン」の看板をしょって立つ店舗だということを思い出させますね。
先に紹介した「丸三」の原点となった豚骨しょうゆのスープですが、井出商店の方がややクセがあり、豚骨の強さを若干感じるかもしれません。しかし麺と絡めて食べ進める内、他のラーメンでは味わうことができない豚骨しょうゆの熟成・調和を感じられます。
井出商店を代表とする和歌山ラーメン独特の匂いは、はじめてだと臭いと感じるかもしれませんが、このクセに魅了された人が日々行列を作るのでしょう。
和歌山市民は休日の「井出商店」に対して「今日もめっちゃ並んでるなぁ」って思ってます。
元車庫前丸宮中華そば 本店
アクセス | 和歌山県和歌山市毛見1130-3 |
営業時間 | 11:00~14:00 17:30~20:00(日曜日・祝日は17:00~) |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
料 金 | ラーメン:700円 焼きめし:600円(ハーフ:350円) |
元車庫前丸宮中華そば本店は、紀三井寺球場の入り口付近にある老舗のラーメン屋です。わかりにくいですが建物裏に駐車場がありますので、路上駐車は止めましょう。和歌山ラーメンは、井出商店派と車庫前派に二分され、まさに2台巨頭のうちの一角と言われています。
ラーメンについても評判が良く、醤油ベースのスープは比較的さっぱりしながらも熟成したコクを楽しめて、思わずスープを完飲してしまいそうな美味さです。地元民からの「ここにきてどんどん美味くなってる」との評判もあり、これから先も和歌山ラーメン界において更なる躍進が期待されますね。
焼き飯もパラパラで絶品なんですよ…
丸田屋
アクセス | 次郎丸店:和歌山県和歌山市次郎丸76-3 ぶらくり店:和歌山県和歌山市北新5-35-1 |
営業時間 | 11:00~15:00 夜:17:00~22:00 |
定休日 | 月曜日(祝祭日は翌日の火曜) |
料 金 | ラーメン:730円 しらす飯:360円 玉子:60円 |
和歌山ラーメンの代表と言えば「井出商店」というイメージが多いですが、今回紹介する丸田屋は和歌山県内に4店舗も店舗を持つ人気店です。(和歌山市の2店舗のみ紹介)こちらも井出商店で修業をした後、和歌山の味を大切にするため開店したとのことです。
スープについては丸宮に若干近いような「濃いのにあっさり」を地で行く味、豚骨ベースの豚骨しょうゆ味となっています。県外の人からの人気も高く、観光地である白浜にも店舗があるので、今一番親しみやすい和歌山ラーメンなのかもしれません。
ラーメンも美味しいですが、しらす丼もオススメです。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回の和歌山ラーメン特集については、筆者の所見と、周囲の県民への聞き取りによって成り立っております。また、本日取り上げたのは市内にある和歌山ラーメンだけなので、県全域を見渡すとまだまだ特集できていない和歌山ラーメンが数多く存在します。和歌山市に来た際は、ぜひ当記事を参考にしてみてくださいね。
和歌山市のおすすめコンテンツについては下記にまとめているので、よろしければ併せて読んでみてくださいね。